彦根城 井伊家


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なお,アクティブXがどうとか出るかも知れませんが, タグの打ち間違いだと思うので気にしないで下さい


佐和山が慶長六年(一六〇〇)に移転して彦根城になった. 佐和山は現在のJR彦根駅のちょっと北.

初代城主は井伊兵部少輔直政となっている.
井伊直政は徳川四天王の一人, 全兵を赤の鎧に統一し, 率いたことから, 井伊の赤備えとして恐れられた.
高天神, 本能寺, 小牧長久手などで手柄を立て, 関ケ原の奮戦で佐和山城主となったが, 佐和山は山城のため, 平地の彦根に移築を決定.
ところが, 関ケ原の折りに重傷を負っていて, そのために彦根城完成前に死去.
そのため, 初代城主にはなっているが, 実際には彦根城には入っていない.

その後, 直勝(直政の子)以来, 井伊家の城となり, 明治維新まで続く. 最大三五万石.

井伊直弼は13代目城主で, 桜田門外の変で有名.
桜田門外の変は 南原幹雄『江戸おんな時雨』や映画『桜田門外ノ変』などでよく出てくるし有名だが, 譜代筆頭井伊家と親藩水戸家の勢力争いで大敗寸前の水戸家の最後におこしたテロ.
関鉄の介ら水戸藩士中心の十八名で, 雪の日に駕籠を襲い, 井伊直弼の首を取った.
マスケット銃も使っており, 実はハイパーな暗殺.

対豊臣の押さえ, 都の守備などの役割を持ち, 長浜, 安土を分解して築城.

歴史的にはこれくらいですが, 城の保存度, 美しさなどの点で, 書くことが多くなります.



城の構造



全体の郭を4つに分類しますが, 第一郭だけでも東西120m×南北80mという広さである.

彦根城
第一郭 内堀より内 天守, 本丸, 西の丸ら
第二郭 中堀(現在の"外堀")より内 二の丸, 玄宮園
第三郭 (本来の)外堀より内 彦根キャッスルホテルも入ります
第四郭 外堀の更に外 外町と呼ばれた.

これが昔の彦根城


今は・・・



第二次大戦で焼け残った建物が多く,
そのため, 名古屋城などよりadvantageがある.

建物という建物はほとんど国宝,重文である.


彦根城文化財認定一覧
天守 国宝
太鼓門, 櫓 重文
天秤櫓 重文
西の丸三重櫓 重文
佐和口多聞櫓 重文
馬屋 重文
玄宮園 名勝
池田屋敷 市建
西郷屋敷 市建
鈴木屋敷 市建


"> 彦根駅前の井伊直政の像
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左 佐和口多聞櫓 重文
右の佐和口の左側
右 佐和口


左上:彦根キャッスルホテルから彦根城を見る
右上 表門橋
左下 表御殿
右下 表御殿内の中庭


左 天秤橋右 天秤橋


馬屋
  重文
鐘の丸

太鼓門 重文


左上 大手門
右上 西の丸三重櫓
これも重文ですよ!
左下 観音台
右下 京橋

天守は大津城のを移築した説が高い.

太鼓門は天秤櫓の次の門で, 本丸に入る最後の門

天秤櫓は左右に二重櫓をもうける珍しい形とか.
天秤橋はそれに続くのだが, 実はこの橋は門に対し斜めに架かっている. この方が横矢がかけやすいからだとか.
また天秤櫓の石垣は, 片方だけ崩れて積み直したので, 一方は野良積み, 一方は緻密な積み方になっている.

佐和口多聞櫓は枡形です.

大手門には, 多聞櫓があり, 枡形になってしまったが, 今ではその石垣のみ

表御殿は昭和61年の再建. 博物館や御殿の展示となっている.
が,どんな文化財指定を受けているかはわかりません
僕が行ったときには井伊家の家宝展がやっていたけど今は何だろう?
ここに能舞台があるが, これが表御殿で唯一残ったもので, 井伊家の格式を示すという.
(能舞台を持つのは大きな大名しか出来ないとか.)

能のことは全くわからないが, 展示してある刀(テーマ展なので今やっているかどうかわかりません)でもなかなかである.
長船大刀倫光, 青江次吉, 来国次, 孫六兼元など・・・. 刀で見ても名古屋城より名刀が多い.






標高 136m
比高
場所 滋賀県彦根市金亀町1-1
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最寄り駅 JR東海道本線彦根駅



周りには大正ロマンあふれる町四番町スクエア夢京橋キャッスルロードなど,趣向あふれる商店街がたくさんある
ちなみに滋賀から全国に展開したたねやの本店も彦根にある


    
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