信長の城：掛川城

掛川城

永正十年に今川義忠が重臣の朝比奈泰煕に命じて築かせた掛川古城が始まり
今川氏の発展に伴い、掛川城となった
桶狭間の戦いで今川義元が戦死すると、今川氏真は掛川城に立て籠もる
今川旧領は武田と徳川で分割する約束となり、徳川家康は長年の包囲の後、和睦
今川氏真を放逐し、掛川城を手に入れた
家康は重臣石川家成を掛川城に入れ、防衛の拠点とした
天正十八年(一五九〇)、家康を関東に追いやった秀吉の命で、掛川城には長浜城から山内一豊が入城
一豊は掛川城を大規模に改築し、掛川城を近世城郭へと変貌させた
また、慶長元年には天守を建築
城を基調とした三重望楼式の立派なものであった
(一六〇〇)の関ヶ原の合戦の功で山内一豊は土佐一国を与えられ、高知城へうつるが、高知城の天守は掛川城を真似たという
以後掛川城には家康の異父弟松平定勝が入り、松平家が代々続いた後、太田家(江戸城を作った太田道灌の子孫)が入り、明治を迎える

城の構造
南北600m,東西1400mの平山城
逆川と松尾池といった地の利を生かし、さらに内堀、外堀で城全体を囲んでいる
白を基調とした美しい天守は、嘉永七年(安政元年、一八五四)の安政の大地震で倒壊
その後、天守は再建されないまま明治を迎えた
現在の天守は平成六年にすべて木造で高知城,正保城絵図を元に正確に再建された.

二の丸御殿も安政の大地震で同じく倒壊したが、その後再建され、現代に至る
御殿系で現存しているのは全国的にも貴重

霧噴き井戸：家康が今川氏真がこもる掛川城を攻めたところ、この井戸から霧が吹き出し、攻撃から守ったという
藤沢周平小説の映画『必死剣鳥刺し』などは二の丸御殿でロケをした


木造のレトロな掛川駅舎


腰曲輪　武者走りのようだが、もとも天守丸と十露盤堀の間にあった十露盤堀を埋めるにあたって削られ、細い通路のようになってしまった石垣も結構高いです	浜松城といい掛川城といい、三河の城は本丸と天守のある曲輪が別な方が一般的なのか‥ 本丸は現在は花壇になっています


十露盤堀の一部　ほとんど埋め立てられてしまった	三日月堀


四足門　調査では門の跡は見つからなかったが、正保城絵図には描かれており、それを元に復元された	天守下門　本来は二層の立派な門があった

○櫓	腰櫓　現在は台座のみ

霧吹き井戸徳川,武田に攻められ,駿府城を脱出した今川氏真が、当時重臣朝比奈泰朝の守っていたこの掛川城に立てこもる包囲した徳川軍が、掛川城を攻めた際に、井戸から霧が吹き出して城を守ったという


二の丸茶室	掛川城御殿城主の公邸や藩の役所,式典の場として使われていた江戸時代後期に再建された建物が現代まで残っている、全国的にも大変貴重なもの国の重要文化財に指定されている

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標高
比高
場所	静岡県掛川市掛川
最寄り駅	JR東海道本線/新幹線　掛川駅

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